月震の観測

 月にも地震があります。
 1969年、アポロ11号が月面着陸を果たしました。このとき、宇宙飛行士は月面に地震計を設置し、地震観測を行いました。それ以来、アポロ17号まで、合計6台の地震計が月面上に設置されました(アポロ13号は月着陸に失敗していますので、地震計を置いていっていません)。

Apollo observation point
観測点の位置

 観測点の位置をご覧になりますと、きれいな三角形になっているのがおわかりになりますでしょうか。
 アポロ12号と14号の着陸点は181kmしか離れていませんので、これはほぼ1ヶ所と考えることができます。そうしますと、12・14号と15、16号の観測点で、ほぼ正三角形の観測ネットワークが形作られています。この「正三角形」は一辺が約1100kmになります。

 これらの観測点に設置された地震計は、1977年9月30日、地球から電源停止の命令が送られるまで、黙々と地震を記録し続けました。

Lunar Seismometer
地震計の写真 (アポロ12号着陸点)
(Apollo 12 Preliminary Science Reportより。)
(クリックするとより大きな写真が表示されます。サイズ: 86KB)

 このアポロのデータから、月にも地震があることがわかり、「地」震ならぬ「月」震と名付けられました。

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