クレメンタインHIRES画像を用いた定量的画質評価の試み          寺薗淳也(日本宇宙フォーラム)、齋藤潤(西松建設技術研究所)  LUNAR-A、SELENE、PLANET-Bなどをはじめとする惑星探査の本格化により、日本 にも大量の惑星画像が蓄積、解析される時代が近づいている。しかし、大量の惑星 画像を効率よく解析するためには、各画像が持つ性質、とりわけ画質のデータが効 率よく抽出、評価、整理され、解析に適する画像に研究者が素早くアクセスできる 環境が必要となる。  我々は現在、クレメンタインが撮影した画像を用いて、画質を表現するパラメー タを抽出し、それらを実際に評価する試みを進めている。本研究では、これまで画 質が悪いとしてあまり利用されてこなかったHIRES画像を中心として、画質を表わ すパラメータを抽出する試みを報告すると共に、画質を表わす定量的なパラメータ を探す試みについて述べる。