GNOMEのエラー
ここでは、GNOMEで発生するエラーとその対処法について説明する。なお、GNOME自体が開発途上のシステムであり、システムに起因するエラーも多いと思われる。また、バージョンが上がることによって、エラーの内容が変わったり、解決することもありうる。本文書はなるべく最新の状況に対応して説明するつもりである。
- GNOMEが終了できない
もしネットワークやケーブルで他の端末などからログインできる場合には、ログインして、GNOME関係のコマンドに対してkillシグナルを送ればよい。あるいは、ログインしたシェルプロセスそのものを、killしてもよい。
端末からログインできない場合には、[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押して終了する。キー入力が全く効かない場合には、意を決してリセットを行う。
- どうも動作が不安定
なんとなく動作が不安定だがGNOME自体は動作している、という場合には、GNOMEの基本部分であるGTK+、あるいはglibが不具合を起こしている可能性がある。このときには、コンソールにエラーメッセージが出力されるのでそれを確認してみる。しかし、GNOME環境でコンソールメッセージを拾うことは難しいので、GNOMEの立ち上げ時に、エラーメッセージを別のファイルへリダイレクトさせて、あとで調べてみる。具体的には
として、GNOME環境下で発生した全てのエラー出力をファイルに記録し、あとからチェックしてみる。
なお、GTK+やglibが起こしているエラーについては今のところは、バージョンアップが唯一の対処法である。
- サウンドが動かない
一旦GNOMEを終了し、上の方法でコンソールに出ているエラーメッセージを追跡する。その中に"/dev/dsp: Permission denied."という行があった場合、音声出力用のデバイスファイル /dev/dsp のパーミッション設定に問題がある。具体的には、ユーザにそのデバイスを読み書きする権限が与えられていない可能性がある。スーパーユーザになり、
として、再度試してみる。
- ファイルマネージャでファイルをダブルクリックしたが、表示ができない。
ファイルを表示したり編集したりするためのパスが通っていない可能性が高い。ファイルマネージャの"Commands"メニューから、"Edit mime types ..."を選択し、該当するファイルタイプをダブルクリックする。その上で、起動するプログラムを各タイプについて記入する。そのときに、フルパス名で書くとよいだろう。
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