うちのプリメーラ (その10)
偶然か運命か、12月のドライブは、福井・敦賀から金沢へ北上するコースになりました。日本海づいているP12プリメーラワゴン、海から山へ、冬の日本海へのチャレンジです。
気比の松原 (福井県敦賀市) (2003.12)
天気はやや雨気味になってしまいました。12月末だというのに、雪ではなく、冷たい雨というのは意外でした。
気比の松原は、敦賀港のそばに広がる松原です。どうやら日本三大松原の1つのようですが(そういうのもあるんですね)、残り2つは、静岡・清水の三保の松原、そして佐賀・唐津の虹ノ松原だそうです。三保の松原はちょうど1年前に偶然にも行っておりましたが、虹ノ松原の制覇はまだまだ先になりそうですね。一応、プリメーラ抜きでは、虹ノ松原も行ったことがありますが…。
砂浜の白と青い空とのコントラストが美しいそうですが、どうもこの調子だと、松原に来ると雨、というジンクスが定着しそうです。
越前岬・つかの間の晴れ間 (福井県越前町) (2003.12)
プリメーラ抜きですが、美しい風景だったので、ちょっと1枚撮ってみました。
雨が急に止んで、雲の切れ間から陽がさしてきました。国道305号線を越前海岸沿いに北上、加賀、そして金沢を目指します。途中、休憩のために越前岬で小停車。ふと後ろを振り返ると、このような風景が。
越前岬・駐車場にて (福井県越前町) (2003.12)
こちらはプリメーラ入りの越前岬です。ここは特に何かあるというわけではなかったのですが、やはり突端というのは惹かれますね(ほんとうか?)。どんよりした雲が、冬を告げているかのようです。
えちぜん鉄道・三国港駅 (福井県三国町) (2003.12)
ずっと越前海岸を北上してきますと、やがて岩だらけの海岸風景が開けてきます。そうすると、もうそろそろ三国町です。たまたま道沿いにあった、えちぜん鉄道(かつての京福鉄道ですね)の三国港駅に立ち寄ってみました。終着駅なのですが、そっけないローカル駅でした。
しばらく、電車も来そうにないですね。静かな時間が流れています。
雄島橋 (福井県三国町) (2003.12)
三国港駅からほど近くに、有名な東尋坊があります。そこを過ぎて海岸沿いに走ると、越前海岸でもっとも大きな島、雄島が近づいてきます。
残念ながら、雄島には車で渡ることはできません。神の島とされているためでしょうか。その代わりに、歩行者用の赤い橋「雄島橋」が渡されています。
夕闇が近づいてきたこともあり、結局歩いて島に渡ることもしませんでしたが、島は遠くからみても神秘的な雰囲気を漂わせています。いつか、渡ってみたいですね。
金沢・長町武家屋敷 (石川県金沢市) (2003.12)
翌朝、ちょっと早く動きはじめたので、宿の近くにある長町武家屋敷を走ってみました。意外なのですが、かなりの交通量があるんですね。車がいないスキに一瞬だけ停めて撮ったのがこの写真。
今まで、P12の写真には都会の風景の写真はありませんでした。これがはじめてかも知れませんね。でも、武家屋敷の街並みは都会かなぁ?。
しっとり濡れた朝の道に、P12のスタイリッシュなフロントがよく映えています。
北陸鉄道・加賀一の宮駅 (石川県鶴来町) (2003.12)
前日とは一転して、P12プリメーラワゴンは一路、山を目指します。この時期の山ですから雪が大変そうなのですが、除雪が行き届いていて、幹線道路にはあまり雪はありません。
金沢から山を目指すルートとして国道157号を選び、一路南へ向かいます。しばらくの間北陸鉄道と併走しますが、その終着駅、加賀一の宮駅で記念写真です。この駅の近くには白山比め神社(しらやまひめじんじゃ)があり、白山信仰の中心地としてにぎわっています…といっても、冬の寒さの中ですと、駅にも人の姿はあまりみられません。
※「比め神社」の「め」は、口へんに羊を書きます。
喜多さんの実家 (石川県鳥越村) (2003.12)
その近くの鳥越村に、私が仕事でいつもお世話になっている、ライターの喜多充成さんのご実家があるということで、強引に立ち寄ってしまいました。雪の中、お出迎えいただいたときのスナップです。
突然押しかけたにもかかわらず、ご両親には大変歓迎していただきました。ありがとうございました。この先道中が長いので本当に短い時間でのご訪問でしたが、今度は春か夏、白山が観光できる頃に伺いたいですね。
道の駅・瀬女 (石川県尾口村) (2003.12)
さらに南を目指します。白山スーパー林道方向へ向かう国道360号線が分岐する当たりに、道の駅・瀬女(せな)があります。
とりあえず一休みのために寄ってみました。ついでに、白山方向を向いて記念撮影です。といっても、白山の方は雲で全く何も見えません。さすがに山深くなってきて、このあたりの雪の量も相当なものになってきました。
越美北線・九頭竜湖駅 (福井県和泉村) (2003.12)
福井県に入り、大野市まで南下します。国道158号に入り、今度は東へと向かいます。
併走するJR越美北線の終着駅、九頭竜湖駅です。ちょうど九頭竜湖の入り口にあたるところで、九頭竜側が作る深い峡谷の中のひっそりした駅です。
どうも今回のドライブは終着駅の写真が多いですね…偶然なんですが。このあたりはさすがにかなり雪が多くなってきてはいますが、それでもまだノーマルタイヤで走ることができます。除雪が行き届いていたんですね。
油坂峠道路・福井県側入口 (福井県和泉村) (2003.12)
しかし、九頭竜湖を越えると、さすがに路面にも雪が目立ちはじめます。ノーマルタイヤでの走行の限界が近づいた頃に、油坂峠道路の入口がみえてきました。写真では隠れてしまっていますが、料金所の警告板には「チェーン装着規制」の表示が出ています。
油坂峠は、福井県と岐阜県の間にある峠です。ここを越えると岐阜県白鳥町です。ルートとしてはたいへん重要なのですが、この油坂峠道路ができるまでは、険しい峠道だったため、冬期閉鎖でした。今はこの道路で、10分ほどあれば峠を抜け、さらにそのまま東海北陸道へと入ることができます。
P12もはじめてチェーンを履きました。もっとも、道路自体は除雪が行き届いていて、路面に雪が積もっていたり、といったことはありませんでした。
この後、さらに飛騨の山奥に入り、飛騨美濃道路を通って下呂へ出たのですが、ここはさらにすごい雪道で、チェーンのありがたみをひしひしと感じてしまいました…。