第5章 MQDBにおけるファイルの収納方法

 本章では、ファイル名の付け方、及びディレクトリ構造について述べる。

5.1 データファイルの命名方法

 MQDBにおけるファイル名の命名法は以下の通りとする。
  • ファイル名は[数字].[拡張子]の形式とする。数字は8文字、拡張子は3文字(まで)とする。
  • 数字8文字は観測点、及び記録開始時刻をもとにして、次の規則により表す。

    先頭1数字は、観測点の番号の下1桁。
    先頭2数字は、記録を開始した西暦年数の下1桁。
    次の3数字は、記録を開始した日付(365日単位で表した日数)。
    次の2数字は、記録を開始した時刻(24時間単位)。
    次の1数字は、上記7数字で表されるデータが複数あった場合に識別するための数字で、早い方から0、1、…とする。

  • 拡張子は記録チャンネルを表し、次のような規則により表す。

    lp 長周期データ
    sp 短周期データ
    tdl 潮汐データ

    (例)29233121.lp…1969年の233日、12時台に起きた、同じグループに属する月震の中では2番目の月震データの長周期記録を、アポロ12号観測点で記録したもの。
  • これらのファイルが圧縮された場合には、その圧縮ソフトウェアに対応する拡張子が付けられる。例えば、gzipにより圧縮された場合には、.gzという拡張子が付けられ、lhaにより圧縮された場合には、.lzhまたは.lhaという拡張子が付けられる。これらの拡張子はMQDBの仕様には含まれない。
  • これらのファイルは、発生年別にディレクトリに分けられて格納される。ディレクトリ名は 69 から 77 までの西暦下2桁の数字からなる。
  • 従って、ファイルのフルパス名は、次のようになる。

    [rootdir]/[data_id]/[year]/[start_time].[channels]

    ここで、
    rootdir データベースシステムのルートディレクトリ
    data_id データ種別を表す4桁ないし5桁の数字。
    year 発生年
    start_time (前述の通り)
    channels (前述の通り)

    (例)/moa(mob)/1001/69/29322121.lp.gz

     データ種別1001(深発月震 A1)のアポロ12号における観測記録。データ開始時刻は、1969年322日12時台。先頭の/moa(mob)は、光磁気ディスクのマウント先のディレクトリであり、データベースの構造には直接関係はない。
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